2020年に彗星のごとく登場し、瞬く間に話題の新作となった天穂のサクナヒメ。日本古来の神話と稲作をモチーフにしたゲームで、スイッチ版・PS4判・PC版がそれぞれリリースされています。
本記事では、そんな天穂のサクナヒメの評判・高評価の理由などについて、実際にプレイした筆者が徹底的に掘り下げていきたいと思います。
サクナヒメってどんなゲーム?
天穂のサクナヒメは、2020年に同人ゲームサークル「えーでるわいす」が開発し、マーベラス社より発売されたゲーム。舞台は室町時代の日本で、日本神話が世界観のベースとなっています。
ゲームシステムは、横スクロールのアクションと農業シミュレーションを組み合わせたような感じです。ダンジョンへ遠征して素材を集め、拠点に帰ってきて田んぼを耕す、というのが大まかな流れ。もちろんストーリーは存在しますが、日常的な生産活動を行うほのぼの系ゲームとも言えます。
グラフィックはアニメ調で、全体的にのほほんとした雰囲気が魅力的な作品です。
日常系みたいなゆるい雰囲気が好きな方におすすめ
サクナヒメの評判は?
天穂のサクナヒメの評判ですが、ずばり大人気の高評価ゲームと言えるでしょう。
世界累計出荷本数は100万本を突破しており、2021年の日本ゲーム大賞では優秀賞を受賞しているなど、商業的にも大成功を収めているゲームです。
アマゾンのレビューでは4.4点を獲得しており、Steamのレビューでも非常に好評となっており、ユーザーからの評判も非常に高いと言えます。
海外の大手レビュー収集サイトmetacriticのメタスコアは、2022年8月時点で80点とまずまずの点数。日本文化に対する関心や、ゆったりとしたゲームテンポが評価の分かれ目となっているようです。
サクナヒメが高評価な理由は?
では、なぜ天穂のサクナヒメはこれほどまでに高評価を得ているのでしょうか。インディーゲームでありながら出荷総本数が100万本を超えているというのは、ある種異常事態だと思います。
というわけでここからは、実際にゲームをプレイした筆者が、天穂のサクナヒメの魅力・人気の秘訣を考察していきたいと思います。
筆者が考える、サクナヒメ人気の秘訣は以下の3つです。
インディーなのに高クオリティ
天穂のサクナヒメというゲームは、少数精鋭チームで開発されたインディ-ゲームです。開発元のえーでるわいすは、なんとお二人だけのメンバーで構成されているという精鋭っぷり。
ちなみに、開発末期には10人程度のスタッフ体制で制作を行っていたらしく、さすがに2人ぽっきりで開発されたゲームというわけではないようです。
そんなインディーらしい規模感で開発されたゲームでありながら、サクナヒメはボリューム、クオリティともに非常に高いクオリティを誇っています。何も知らずにプレイしたら、特にインディーゲームだと感じない方も多いのではないでしょうか。
そんな開発規模とクオリティのギャップが起爆剤となり、発売当初はSNSを中心に大きな話題を呼びました。
「たった2人のチームで開発されたのにすごい面白いゲームがあるぞ!」
みたいな触れ込みをTwitterやYoutubeで当時はよく目にした記憶があります。そのせいで(?)、筆者もはじめは本当に二人だけで開発されたゲームなのかと思っていました。
インディーなのに高クオリティというギャップが、マーケティング的にいい感じの話題性をもたらした、という点が、人気の理由としてまず挙げられるでしょう。
稲作のリアリティがすごい
本作では米作りパートの評判が非常に良いです。アクションRPGとして、というよりも、稲作シミュレーションゲームとしてヒットしている、という側面があるように感じます。
実際に筆者もプレイしていて、気づいたらストーリーを進めるよりも、お米をいかにたくましく育てるかに心血を注いでいました。
田植えの間隔や肥料の選定、水温や水量の調節など、季節や天候に合わせてかなり細かく稲作を体験できます。(実際の稲作を体験したことはありませんが、素人ながらに説得力を感じるだけのクオリティはあります。)
これらは実際の稲作に忠実な仕様になっているらしく、発売当初は「農林水産省のHPが攻略サイト代わり」と言われていたほど再現度が高かったらしいです。
ただのおまけパートとしてではなく、ガチの農業シミュレーションゲームとして遊べる再現度が、サクナヒメの人気を後押ししている要因になっているのではと思います。
日本の古き良き食文化を体験できる
サクナヒメでは、稲作だけでなく食事などを通じて、室町時代の日本の暮らしをのんびりと体験できます。のほほんとした日常系ゲームとしての側面も持っている訳ですね。
海外のレビューを見ていても、「日本の食文化を体験できる点が非常に興味深い」というレビューが結構見受けられました。
日本人にとっては、さすがに馴染み深いとまでは言えないものの、何となく原風景的にのんびり日常を楽しむことができますし、海外の方にとっては異国情緒に触れられる、新鮮なゲーム体験が出来るという訳です。
日本人に限らず、日本文化に関心がある方にとって、サクナヒメは非常に興味深い作品であると言えるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。天穂のサクナヒメが、インディーゲームでありながら、確かなクオリティで高評価を得た良作であるという事がお分かりいただけたら幸いです。
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