「Witcher3 WildHunt」ってどんなゲーム?
ウィッチャー3とは、同名のファンタジー小説を原作としたゲームシリーズの第三作です。
2019年にはNetFlixでドラマ化したり、Nintendo Switch版が発売されたりと、発売から時間が経っても話題に事欠かない本作ですが、実際にプレイしてみての感想や、どのような方におすすめなのかを、PS4・PC版合わせて300時間プレイした男である筆者が正直にお伝えしたいと思います!
対応機種 | PS4・Xbox One・Nintendo Switch・PC |
発売日 | 2016年9月1日 |
開発元 | CD Projekt RED |
原作者 | アンドレイ・サプコフスキ氏 |
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過去作や原作ってチェックした方がいいの?
さて本題に入る前に、ナンバリングタイトルや原作のある作品ならではの問題について、本作における個人的な考えをお伝えしておこうと思います。
結論から言うと、
「過去作や原作を知らなくても楽しめると思うけど、どうせ気になるだろうから、ある程度知っておいた方がいい」
という感じです。
ゲーム内である程度の説明はその都度してくれますし、“大百科”という機能が用意されているため、固有名詞や各キャラの関係性について確認しながらプレイすることも可能です。
ですが、正直十分とは言えない部分もありますし、なにより結局ほとんど知らない単語なのでめんどくさいです、だる寄りのだるです。
ただしこれはdisっているわけではなく、ストーリーや世界観の作りこみが神がかっているため結局
「ウィッチャー世界のことをもっと深く知りたい!」
ってなると思いますし、であればいちいちポーズして大百科チェックしたり、ググったりするより、ある程度の予習をしておけば、序盤からテンポよくプレイできるのではないかな、という感じのニュアンスです。
ちなみに筆者の場合、予備知識ゼロで初見プレイ。結果本作にドハマりし、今では過去作(ウィッチャー2)もプレイし、原作小説の日本語版も読み、ネットフリックスのドラマ版も完走しました。
Witcher3の個人的なスコアを発表!!
- ストーリー/世界観:10点
- グラフィック:8点
- 操作性:8点
- 戦闘/探索:9点
- やりこみ度:10点
- 合計:45/50点
いかがでしょうか。
こんな名作に点数をつけるなんて…って少し思っちゃいますが、まあそれは置いておいて(笑)
このゲームをプレイしてからというもの、正直言って
「ウィッチャー3ぐらい面白かった!」
というものはありましたが、
「ウィッチャー3より面白い!」
と思えるようなゲームには、まだ出会っていないような気がします。
ここからは、このスコアの根拠やどんな人におススメなのか、細かく解説していきたいと思います!
圧倒的な世界観、自由度とストーリーとを両立させた神ゲー
いきなり神ゲー言うとりますけども。
タイトルにもある”ウィッチャー”とは、この世界における職業名で、一言でいえばモンスタースレイヤーです。
ウィッチャー達は、変異誘発剤というものを用いた人体実験により、人間離れした身体能力や反射神経を持つ変異体(ミュータント)です。
本作は主人公のウィッチャー“ゲラルト”が、離れ離れになってしまった恋人、そして義理の娘を探す旅に出る…といったお話です。
この動画内のナイスガイが主人公のゲラルトです。
このトレーラーはゲームの雰囲気をつかむのに最適だと思いますし、個人的に本当に好きです。
実家くらい好き
ストーリーのベースは恋人や娘を探して旅に出るという、なかなか王道寄りな印象ですが、さすが北欧の国民的人気小説がモチーフとなっているだけあって、世界観の作りこみが素晴らしいです。
ひとりひとりキャラクターの個性が生きているのはもちろん、例えばゲーム内での戦争、政治状況、人々の暮らしなど…。
舞台となる中世のファンタジー世界が、これでもかと緻密に組み上げられているため、ゲームプレイにかなりの没入感があります。
また、このウィッチャー3がリリースされるまで、オープンワールドゲーム界隈では
「自由度の高さとメインストーリーの素晴らしさの両立は難しい」
というのが定説でした。
自由度を高めるということは、寄り道要素に力を入れることでもあり、結果的にメインストーリーが霞むということに繋がりかねません。
しかし本作は、クオリティの高いサイドクエストをかなりのボリュームで用意しつつ、一本道的になりがちなメインストーリーを魅力あるものとして成立させており、
「サイドクエストもやりたいけどメインクエストを進めたい!」
と、ユーザーに感じさせることに成功していると思います。少なくとも筆者はそう感じました。
また本質とは少しそれてしまうかもしれませんが、スパイクチュンソフトによる日本語ローカライズも非常にクオリティが高いです、非常に。
よってストーリーは文句なしの10点です!!
ネタバレ有りならあと8兆字かけますが、とにかく【ストーリーがしっかりしたオープンワールドRPG】をお探しの方には間違いなくおすすめできます。
元々ウィッチャーって放浪の旅をして暮らす人たちなわけだし、”このゲーム=ゲラルトの放浪の物語“と考えたとき、メインもサイドもあるか!という、ある種テーマ勝ちみたいな部分もあるのかも。
若干のクセは感じるものの美麗で作りこまれたグラフィック
2016年リリースということもあり、近年のAAAタイトルと比較すれば
「若干テクスチャが荒いよな」とかはあると思います。
それでも、ゲームプレイに没入感を与えるには十分すぎる程、人物・風景を問わず美しいグラフィックであると思います。
綺麗なお姉さんだろうと誰であろうと、会話中顔にめちゃくちゃしわが寄っていたりするのは、ゲームのグラフィックどうこう以前にカルチャーギャップだと思いますのでその辺はあしからず(笑)
背中に背負った剣が船を貫通するなど、気になるっちゃなるよねレベルのグラフィック系のバグはありましたので、高得点ながらも8点とさせていただきました。
見やすいUIと覚えやすい操作、でもこちらも若干のクセ
基本的に操作性にそこまで難は感じませんでした。
UIも見やすく、全体的に無難な印象です(UIはアップデートで結構改善されたらしいという話も聞きますが、今回は最新バージョンをもとにレビューしています)。
気になる点としては、まず操作キャラがビタっと止まれないところ。
高いエリアを探索している際、ゲラルトが余韻でフラフラしたりして、そのまま落下死なんてことも。
次に自由にファストトラベルが出来ない点。
これはシンプルにファストトラベル可能地点までいちいち移動するのが面倒な印象でした。
他の方のレビューなどで(特に海外の方のレビューで多かった気がします)、
「アイテムの拾得アクションがだるい」
という意見が散見されましたが、個人的にはそこまで気になりませんでした。
その辺りを考慮しつつ操作性は8点とさせていただきます。
魅力あふれる世界を存分に味わえる探索、硬派な戦闘
グラフィック、世界観ともに非常に素晴らしいクオリティですので、探索が非常に楽しいです。
本作のフィールドは完全なオープンワールドではなく、国や地域などで区切られたいくつかのオープンワールドマップが用意されていて、それらのマップ内を自由に動き回る、というシステムです。
各マップ同士にシームレスなつながりはなく、ファストトラベルで(=ロードを挟んで)移動します。
Skyrimなどと比較すると、シームレスにつながったオープンワールドではないですし、マップの広さでも劣りますが(多分)、それによる弊害を特に感じることもなく、必要十分なボリュームや密度であるように感じられました。
また本作には【ウィッチャーの感覚】というシステムを使用した、探偵プレイ的な要素もありますので、そういった意味でも探索の重要性は高いといえます。
戦闘に関しては、
【剣戟アクションと魔法とを基本とした、シンプルな戦闘システム】
といった感じでしょうか。
アクションの難易度(ジャストガードのシビアさなど)はそれほど高くない印象です。
決して”SEKIRO”などのように高度な駆け引きがあるわけではないので、良く言えば硬派、悪く言えば単調という感じかもしれません。
ゲームの難易度をマックスまで上げるとすぐ死にますし、異常に硬いモブ敵が出現することもありますが、先述の通り戦闘システム的にはあくまでシンプルですので
「シンプルゆえに奥が深い!」と感じられるかで評価が分かれてしまうかもしれません。
またウィッチャーならではの要素として、錬金術というものがあります。
戦うモンスターに合わせて霊薬やオイルなどを調合し、バフやデバフをかけて戦闘を有利に進めよう、といった感じの要素なのですが、別になくても困らない程度のバランスなのがすごくもったいないなーと感じました。
攻略上必須の霊薬、オイルみたいなものが全然ないので、戦闘前にわざわざ霊薬やオイルを作っても、ウィッチャーなりきりロールプレイみたいな感じになってしまっているのが残念です。
探索要素は文句なしですが、総合的に見て9点とさせていただきました。
ボリューム満点のストーリー、DLC、そしてマルチエンディング。
ゲームボリュームに関しては文句なしとしか言いようがありません。
メインストーリーだけでもおそらく15~20時間程度のボリュームがあり、サイドクエストやアイテム収集なども考慮すれば1周あたり40時間以上遊べるのではないでしょうか。
これだけでもありがたい話ですが、本作には追加の大型DLCが2本用意されており、これらが単体で約15時間~20時間程度のボリュームがあります。
メインストーリー並みの追加コンテンツって、なんて太っ腹なのでしょうか。
また、本作はマルチエンディングが採用されています。
エンディングムービーの種類で区切ってしまうと全部で3パターンということになるのですが、ゲーム内でプレイヤーが取ってきた行動によってさらに細かな分岐が用意されています。
例えば登場人物の生死、恋人、戦争の結末、各国家の政治状況など…。
ストーリーの項でも触れましたが、本当に緻密に作りこまれたゲームだなぁとしか言いようがありません。
1周するだけでも十分なボリュームであることに加え、何周もしたくなるような魅力的なマルチエンディング。
死ぬまでやりたい、それがウィッチャー3。10点。
まとめ:要するに神ゲー
いかがでしたでしょうか。
要するに神ゲーであるということが少しでも感じていただけたら嬉しいです。
また、今回のレビュー中では大きく取り上げられませんでしたが
- 自由な表現(エロ/ゴア)
- 壮大なBGM
- 日本語版の翻訳、吹替のクオリティ
なども本作のクオリティを高めている要因になっていると思います。
この記事を読んで共感してくださったウィッチャーファンの方、
プレイしてみようかなと思って下さった方、
コメントをいただければ幸いです。ありがとうございました。
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