PCゲームを購入するときに時折目にする”DRMフリー”の文字。
「そもそもDRMって何のこと?フリーだとどんなメリットがあるの?」
そんな皆さんの疑問を解消すべく、この記事ではDRMフリーについてなるべく細かく解説していきます。
そもそもDRMとは?
まずそもそもDRMとは何なのか?
Digital Rights Managementの略。「デジタル著作権管理」の意味。第三者によるデジタルコンテンツの無制限な複製、再生、閲覧、視聴、改変、印刷、流通を制限・防止する著作権の管理技術を指す。デジタルコンテンツとは、映像、音楽、書籍、ゲームなどの電子機器上のコンテンツのこと。
引用元:大塚商会
大塚商会のホームページでとても分かりやすく説明されていたので引用させていただきました。
普段私たちが「形に残るもの」として購入するコンテンツを仮にアナログコンテンツと呼ぶとします。例えば本・家具・家電などの手に取れるものがそうです。
反対に「形に残らないもの」として購入するコンテンツのことを「デジタルコンテンツ」と呼びます。電子書籍・mp3などの音楽ファイル・ダウンロード版のゲームソフトなどですね。
これらのデジタルコンテンツは、形に残らないため無限に権利侵害(違法コピー・再配布・転売など)が可能です。例えば、先ほど説明したアナログコンテンツの場合、転売するには「仕入れ」が必要です。しかしデジタルコンテンツの場合、一度仕入れてしまえば後はデータを複製したりネット上にアップロードすることで、無限に転売することが可能になるわけです。
分かりすい”違法複製”の例として、ゲームで言えば海賊版などが当てはまりますし、少し前に流行った「漫画村」も、電子書籍を不特定多数の人に公開するという違法かつ無制限な複製なわけです。
こうした違法な複製を防ぐための技術が「DRM」です。デジタルコンテンツを取り出して複製したり再配布したりできないようにすることで、著作権が守られているのです。
じゃあDRMフリーとは?
デジタル著作権管理技術(DRM)で暗号化などがされていない状態の、音楽・映像・電子書籍などのデジタルコンテンツ。著作権管理フリー。
引用元:weblio辞書
「DRM」が「フリー」なコンテンツ、つまりDRMによる著作権保護がかかっていないデジタルコンテンツのことを指します。つまり、
- DRM付き=著作権保護のために各種制限がかかったコンテンツ
- DRMフリー=それらの制限をかけていないコンテンツ
ということになります。
DRMフリーのゲームを購入するメリットは?
「DRMってそもそも権利者を守るためのシステムなんだから、DRMフリーだからってユーザーに何のメリットがあるの?」
と思う方も多いと思います。しかし実際DRMフリーのゲームには以下のメリットがあります。
- オフラインでもゲームが起動できる
- クライアントソフトを起動しなくてもゲームがプレイできる
DRMとは著作権を保護するための制限、つまりコンテンツを購入したユーザーに対し何らかの制限を設けるものだといえます。PCゲームに関していえば、DRM制限付きのソフトはオンライン環境でなければ起動できません。また、SteamやEpic Storeなど、ソフトを管理するためのクライアントソフトがなければ起動できない仕様にもなっています。
DRMフリーのソフトであれば、ユーザーがこうした制限を受けることなく、より自由な環境でゲームをプレイすることができるという訳です。
もちろん、だからと言ってDRM制限が必ずしも悪であるという訳ではありません。権利者の利益を守るために必要なだからこそ生まれた技術なわけですしね。ただ、時代とともにデジタルコンテンツのあり方が変わっていく中で、優良なユーザーに不自由な制限を押し付けるのはどうなんだ?というような議論が生まれてきていることも事実です。
ゲーマーの数だけプレイ環境・権利に対する考え方があると思います。皆様がそれぞれ「DRM」というシステムをどのように捉えるかによって、DRMフリーのゲームを購入すべきかどうかを判断していただければと思います。
DRMフリーが欲しいならGOG.comがおすすめ!
では、DRMフリーのPCゲームはどこで購入すればよいのでしょうか。
ズバリ、GOG.comで購入しましょう。
WitcherシリーズやCyberpunk2077でおなじみCD Projekt社が運営する、言わずと知れたDRM専門のPCゲームストアです。そもそもDRMフリーのゲームしか取り扱っていないため、GOGのストア内で購入する限り、すべてのタイトルがDRMフリーです。
GOG GALAXYという独自のクライアントソフトも配布していますが、SteamやEpic Storeなどのようにインストールは強制ではありません。なぜならすべてのゲームがDRMフリーだから。クライアントソフトなしでもゲームが起動可能なのがDRMフリーのメリットでしたね。
また、GOG.comでは「GOG CONNECT」という独自サービスも提供しています。これはSteam(DRM制限付き)版を所有するユーザーに対し、GOG(DRMフリー)版を無料でプレゼントするという画期的なサービスです。現状では全ての取り扱いソフトに対応しているわけではなく、発展途上といった印象です。しかし対応ソフトの拡充や世の中の流れによっては、一気にSteamに成り代わってしまう可能性もあるかもしれませんね。
もしもの話ですが、Steamがいつの日か潰れてしまった場合、今までせっせと集めてきたPCゲームは全てプレイ不可能になります。なぜならDRM制限付きの場合、クライアントソフトがなければゲームは起動不可能だから。しかし、GOG.comで購入したDRMフリーのソフトなら、GOGが潰れようがクライアントソフトがサービス終了しようが永遠に遊び続けることができるのです。
あまり現実的な話ではない気がして(仮にSteamが経営困難に陥ったとしても、代わりに台頭した競合に吸収される可能性が高いと思うため)、先ほど「DRMフリー版を購入するメリット」の項目には挙げませんでしたが、本当の本当にリスクを最小限に抑えるなら、また永遠に遊びたいと思えるようなゲームと出会えたなら、GOG.comは魅力的な選択肢と言えるのかもしれません。
最後に
最後この記事の内容を3行でまとめると、
- DRMフリーとは著作権保護のための各種制限を取っ払ったデジタルコンテンツのこと
- DRMフリー版はあらゆる面でより自由なゲーム体験が可能
- DRMフリーのゲームを購入したい場合はGOG.comがおすすめ
といった感じでしょうか。
最後まで読んでくださりありがとうございました。この記事が皆様のゲームライフを豊かにする一助になれば幸いです。このほかにもゲームに関する情報を色々と発信しておりますので、チェックしていただけたらとても嬉しいです!
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